師の言葉より・・・。
『真に与えられる贈り物には喪失は伴いません。』
この真実は、わたしたちが怖れを抱きやすいもの“お金”に対してもあてはまります。
あなたがお金を使うと、貯金だったりお財布の中身が“減って”しまうように感じるかもしれません。
でも、本当はそうではないのです。
すべてが存在しているので、あなたがお金を使ったところで減りもしなければ増えもしないのです。
あなたが千円なにかのためにお金を使うことは、千円分誰かの役にもたっていて、あなた自身も千円分のなにかを得て、そこには本当は誰にとっても“楽しさ”しか存在しません。
自然界の海の寄せてはかえす波のように、たまたまこの世界ではお金という形をとっていますが、単なるエネルギーを交換しているだけなのです。
このようにお金はエネルギーの交換として循環しているので、正に、“金は天下の回り物”なのです。
こんなお話があります。
森のなかで自然とともに暮らし、お金がまったく必要ない修行僧たちがいました。
あるとき修行僧たちの師(仏陀)が、「ふもとへ行って“貧しいひとたちに”托鉢(お経などを読んでお金をもらうこと)をしてきなさい」といいました。
弟子たちは、当然のことながら、貧しい人からお金をいただいたら、更に貧しくなってしまうと師に問いました。
師は一言、「貧しい人は、お金をださないから貧しいんだよ」と。
あなたが手に入れたいと思うのなら、減ったり失ったりすることを怖れずに与えつづけなさい。