師の言葉より・・・。
そもそも、なぜ生まれ変わりの旅は始まったのでしょうか。
実は、生まれ変わりが始まる以前の前世はどの人も同じ「光」なのです。
神=光だとすると、光の中に光のわたしたちも共に存在していました。
光というものを想像してみてください。
光はひとつひとつを分けるのは難しく、それぞれが折り重なって光り輝いている状態です。
そんな中で、「光じゃないものってどんなものだろう」とふと疑問を持ち、光から離れてみようと思ったのが分離の始まりです。
神は、分離には関与せず、「知りたいんだね、いってらっしゃい」と遊びに出掛けて行く子どもたちを送り出し、わたしたちの帰りをあたたかく待ちつづけているのです。
自分も他人も光であって境界がなくてわからないところから、闇を見て光を知ってみたいという単なる好奇心によって自ら光や神から離れたことが始まりだったのです。
この分離と同時に生まれたのがわたしたちが勝手に作りだした神に対する罪悪感であり、「神に対してとんでもないことをしたんだ、逃げないとやばいぞ」という囁きかけをする自我の声が生まれ、罪悪感を持つようになったわたしたちはその声に耳を傾けるようになります。
この光からの分離の旅を続けるうちに、神と同一の自分を忘れて、自我や分離感そのものが自分であると認識するようになり、今の個々のわたしたちがあるのです。
そのため、わたしたちは、個としての「わたし」というものに重要性を見いだし、自分と他人が同じであるということは受け容れたくなく、自分と他人を分ければ「わたし」というものを強烈につくることができると信じています。
この誤った自我の思い込みを排除し、「自分って神の一部として存在していたんだ、自分は神そのものだったんだ」と思いだし、もともとの光だった自分に戻り、神の国へ還るために、わたしたちはこの世界で肉体という乗り物に乗って生きて、多くのことを体験しているのです。