師の言葉より・・・。
奇跡のコースを通して、自我の解体が進んでいくと、“怖れ”を手放していくことになります。
たとえば、「お金があったら安心」と考える人は多いと思います。
そのように考えるのは悪いことではありませんが、そのときに、人はお金を不安の軽減のために使っていて、その思いは不足感や欠乏感からきています。
お金を見るときには、意識的であれ無意識的であれ、不足感や欠乏感をその中に見ていることになります。
しかし、自我が解体されると、お金を怖れなしにありのまま見ることができ、お金は体内を巡る血液と同じでただ循環しているものとして見ることとなります。
(自然界でも、水や血液は循環しており、これが物事の自然な状態なのです。)
怖れなくお金をただ循環している血液と見なしたとき、あなたがお金をいくら使ったところで、出したら(与えたら)またあなたのもとへ還ってくる(与えられる)という流れに乗ることになります。
ただ、この状態は怖れを内面に持っているときには起こりません。
怖れはさらなる怖れや欠乏感を生みだすので、「お金を使っちゃったら減ってしまう」と内面で思っているので、現実もその通りになります。
また、怖れがない状態というのは守る必要がない状態でもあり、そのときには、あなたの様々な願いが“個”というものを超えて、他の人たちとも分かちあえるようなものに自然と変わっていきます。
神は、神の子すべてが喜びに満ちていることを願っているので、願いを叶えることができるとすれば、あなただけでなく、全体にとって最良であることが起こります。
そのため、自我の怖れから自由になったあなたが、全体にとって最良な願いというものを自然に選択しているようになったとき、お金や愛情、様々なものが、あなたが追いかけなくてもあなたのもとへやってくるようになるでしょう。