師の言葉より・・・。
あらゆるものや人に対して、あなたが見ていると思っているものはただの側面なのです。
自我は、過去の経験から自分や人生とはこういうものだと決めつけ、起こる出来事に対してもありのままには見ずに、こうだと錯覚して受けとります。
自我は、予想外のことが起こって、自我のパターンが崩れることをとても恐れています。
でも、自我はあなたではありません。
あなたは自我というプログラムを選択しないこともできます。
それは、過去の経験からの認識に縛られるのではなく、瞬間瞬間に嬉しいとか悲しいとか楽しいなどと味わいつくすことなのです。
悟っている人とは、自我や感情がなくなるのではなく、笑いもすれば怒りもします。
ただ、瞬間瞬間にしか生きていないので、とんでもなく怒っていたかと思えば、次の瞬間にはもうその瞬間を味わって笑っていたりもします。
また、生まれたばかりの赤ちゃんというのも、その瞬間瞬間に不快であれば泣き、心地よく感じればきゃっきゃと笑っています。
そこには、過去の経験に基づく恐れから、人の顔色をうかがったり、評価を気にしたりということはなく、ただその瞬間に感じることを味わいきっています。
物に対しても人に対しても、あるいはできごとに対しても、過去からのフィルターを通して見るのではなく、ただ瞬間瞬間にありのままに観たときには、すべてに光を見いだし、なにも観ていなかったことに気づくと同時に、自分はなんていう美しい世界に生きていたんだと気づくことになるでしょう。
あなたが生きることができるのは、“今、この瞬間”だけなのです。