2013年9月27日金曜日

前世とカルマ

師の言葉より・・・。

わたしたちは、心の中にある原因を投影させて、現実世界に起こる出来事(結果)を見ています。

そのため、原因がなくならない限りは、形を変えて同じ現実が目の前にくり返されます。

人と人との縁において、深いものや特別なものを感じるから、前世からのなにか特別なつながりがあるのではないか・・・と考えたくなることもあるかもしれません。

運命の赤い糸であったり、前世からのライバル同士であったり、同志としての深い絆だったり・・・。

確かに、神ではなくてわたしたちが作りだした“特別性”というものはここにも存在はしており、過去からの積み重ね「カルマ」によって縁あって出逢っていることもあります。

自我はカルマに対してもよい悪いと意味づけをしますが、実際には、カルマは単なるパターンであり、よくも悪くもないものですが、心の中の原因がなくならない限りはカルマという型(パターン)がくり返されます。

しかし、よく考えてみると、カルマは「過去からのパターンの積み重ね」であり、この考えに則ると、わたしたちは時間の幻想の中に縛り付けられることになります。

奇跡のコースでは、時間が幻想であること、またすべての人が兄弟であり等しく神の子であることを学んでいますので、時間という幻想も特別という自我のパターンも本来は実在していないもので無意味なものです。

レッスンが進むにつれ、そうしたもの自体に意味がないことに気づき始めるときもいずれ来るでしょうが、現段階では特別性が大好きな自我がそうした縁を知りたがるということはあるかもしれません。

その場合も、前世にしろ、今生にしろ、心の中の原因が変わらない限りは同じ現実がくり返されているので、なぜ今生で出逢っているのか、お互いの中のなにを見るために出逢っているのかということは、前世を見るまでもなく、目の前の現実を注意深く見ていけば必ずわかるのです。

※“特別な関係”については、別記事で詳細を記載します。