“私が見ているのは、復讐のひとつの形です。”
What I see is a form of vengeance.
今日の新しい見方は、攻撃の思いを心の（奥底の）どこかに持っているがゆえに、この世界をどのように見ているかを正確に描写しています。
Today's idea accurately describes the way anyone who holds attack thoughts in his mind must see the world.
（それは）自分の『怒り』をこの世界に対して「投影」していて、復讐がまさに自分に襲いかかってくると見ているというものです。
Having projected his anger onto the world, he sees vengeance about to strike at him.
こうして、自身の『怒り』の想いとしての攻撃は『自己防御』として知覚・認識されます。
His own attack is thus perceived as self defense.
この悪循環は、見方を変える気持ちになるまでますます悪化していきます。
This becomes an increasingly vicious circle until he is willing to change how he sees.
気持ちを変えなければ、『攻撃の思い』と『（攻撃があるから）反撃（しなくてはならないという）の思い』が自らおよび自らの全世界の人々の心を奪うことになります。
Otherwise, thoughts of attack and counter-attack will preoccupy him and people his entire world.
とすれば、（心の奥底のどこかに復讐の思いがあれば）心の安らぎが自分にとって可能であるはずがありません。
What peace of mind is possible to him then?
あなたが脱出したいのは、この野蛮な『幻想』からです。
It is from this savage fantasy that you want to escape.
それが（本当は）実在していないと聞いたら、それは喜びのニュースではないでしょうか。
Is it not joyous news to hear that it is not real?
脱出できるとわかったならば、それは幸せな発見ではないでしょうか。
Is it not a happy discovery to find that you can escape?
あなたは自分で破壊したいと思うものを（実は自分自身で）作っています。あなたが憎み、攻撃したいと思い、殺したい（あるいは死んでしまえばいいのに！殺してやろうか！）と思うものすべてを（実は）あなたが作りました。
You made what you would destroy; everything that you hate and would attack and kill.
あなたが恐れているものはすべて（本質的には本来）存在していないのです。
All that you fear does not exist.
今日の練習は、少なくとも５回、周囲を見まわして、１回につき少なくとも１分は費やしてください。
Look at the world about you at least five times today, for at least a minute each time.
あなたの目をひとつの物体から別の物体へ、ひとりの体から別な体へとゆっくりと移動させながら、次の言葉を自分自身に向かって言ってください。
As your eyes move slowly from one object to another, from one body to another, say to yourself:
私はやがて壊れるものだけを見ています。
I see only the perishable.
私は永続するものは何も見ていません。
I see nothing that will last.
私が見ているものは実在していません。
What I see is not real.
私が見ているものは復讐のひとつの形です。
What I see is a form of vengeance.
練習が１回終わったところで、自分自身に次の質問をします。
At the end of each practice period, ask yourself:
これは私が本当に見たい世界だろうか。
Is this the world I really want to see?
その答えが明らかであることは確実です。
The answer is surely obvious.
