《私は苦痛の代わりに「神」の愛を選択します。》
I choose the joy of God instead of pain.
苦痛とは間違った見方をしているということです。
Pain is a wrong perspective.
いなかる形であれ、苦痛が体験される時は、それは自己欺瞞の証明です。
When it is experienced in any form, it is a proof of self-deception.
それはまったく事実ではありません。
It is not a fact at all.
苦痛がどのような形をとったとしても、もしそれが正しく見るなら、消え去ることのない苦痛の形というものはありません。
There is no form it takes that will not disappear if seen aright.
というのは、苦痛は「神」は残酷であると宣言するからです。
For pain proclaims God cruel.
いかなる形であれ苦痛がどうして本当であり得るでしょうか。
How could it be real in any form?
苦痛は父なる神が子に憎しみを抱き、神が子の中に罪深さを見て、復讐と死をもたらそうと狂気じみた願望を抱いていることを証言しているようなものなのです。
It witnesses to God the Father's hatred of His Son, the sinfulness He sees in him, and His insane desire for revenge and death.
そのような投影が本当のことだと証明できるでしょうか。
Can such projections be attested to?
そのような投影は完全に誤っている何かに過ぎないのではないでしょうか。
Can they be anything but wholly false?
苦痛は、ただ「神の子」が自分の本質が何かについて思い違いをしていることの証言に他なりません。
Pain is but witness to the Son's mistakes in what he thinks he is.
それは犯されてもいないはずのない罪、そして、まったく攻撃不可能なものへの攻撃に対する荒々しい報復の夢なのです。
It is a dream of fierce retaliation for a crime that could not be committed; for attack on what is wholly unassailable.
それは、「永遠の愛」は愛によって創造した「神の子」を捨て去ることなどできるはずもない「永遠の愛」によって見捨てられれるという悪夢です。
It is a nightmare of abandonment by an Eternal Love, which could not leave the Son whom It created out of love.
苦痛は、真実の代わりに幻想が君臨しているというしるしです。
Pain is a sign illusions reign in place of truth.
苦痛は、「神」が怖れと混同され、狂気であると知覚され、「神自身」に対する裏切り者であると見なされ、否認されているということを実証しています。
It demonstrates God is denied, confused with fear, perceived as mad, and seen as traitor to Himself.
もし「神」が実在するとすれば、苦痛はありえません。
If God is real, there is no pain.
もし、苦痛が実在するとすれば、「神」は存在しないことになります。
If pain is real, there is no God.
というのは、報復は愛の一部に属するものではないからです。
For vengeance is not part of love.
そして、怖れは愛を否定し、「神」は死んでいることを証明するために苦痛を利用し、死が生命を打ち負かす勝利者であることを示そうとします。
And fear, denying love and using pain to prove that God is dead, has shown that death is victor over life.
肉体こそが「神の子」であり、死によって腐敗するものであり、彼が殺戮した「神」と同じように死すべき運命にあるというのです。
The body is the Son of God, corruptible in death, as mortal as the Father he has slain.
こんなにも愚かな思いを鎮めてください。
Peace to such foolishness!
そのような狂気の考えを笑い飛ばすときが来たのです。
The time has come to laugh at such insane ideas.
そのような思いを残忍な罪と考え、重大な結果をもたらす秘密の罪であると考える必要などどこにもありません。
There is no need to think of them as savage crimes, or secret sins with weighty consequence.
狂気に陥ったもの以外の誰がいったいそのような思いを何かの原因であると思い付くことができるでしょうか。
Who but a madman could conceive of them as cause of anything?
こうした思いを証明する苦痛は、それらの思いと同じように狂気であり、苦痛が盾で守り、それでも真実であるに違いないと実証しようとする狂気の幻想と同様、恐れるべきものではありません。
Their witness, pain, is mad as they, and no more to be feared than the insane illusions which it shields, and tries to demonstrate must still be true.
あなたに苦痛をもたらすことができるのはあなたの思いだけなのです。
It is your thoughts alone that cause you pain.
あなたのマインド以外のいかなるものも、どんな形であれあなたを傷つけ、傷めることなどできません。
Nothing external to your mind can hurt or injure you in any way.
あなた自身以外には何も、あなたのマインドの奥まで到達して、抑圧することができるものなどありません。
There is no cause beyond yourself that can reach down and bring oppression.
あなた自身以外の誰も、あなたに影響を与えることなどできないのです。
No one but yourself affects you.
この世界には、あなたを病気にし、悲しませ、弱くし、弱く脆いものなど何も存在しません。
There is nothing in the world that has the power to make you ill or sad, or weak or frail.
しかし、ただあなたが何であるかを認識するかによって、あなたが見るもののすべてを支配する力を持っているのはあなたに他ならないのです。
But it is you who have the power to dominate all things you see by merely recognizing what you are.
あなたが見るすべてのものの中に無害性を知覚するならば、全ての物事はあなたの神聖な意志を自分の神聖な意志として受け容れるでしょう。
As you perceive the harmlessness in them, they will accept your holy will as theirs.
そして、恐ろしいものとして見えていたものが、今や罪のなさと神聖性の源になるのです。
And what was seen as fearful now becomes a source of innocence and holiness.
私の神聖なる兄弟よ、次のことについて少しの間考えてみてください。
My holy brother, think of this awhile:
あなたが見ているこの世界は何もすることはしません。
The world you see does nothing.
あなたの目にする世界にはまったくなんの影響力ももたらしません。
It has no effects at all.
それはただあなたの思いを表しているだけです。
It merely represents your thoughts.
そして、あなたがマインドを変え、あなたが本当に望むこととして「神」の喜びを選択するなら、あなたの見る世界は完全に変わります。
And it will change entirely as you elect to change your mind, and choose the joy of God as what you really want.
あなたの大いなる「自己」はこの神聖な喜びの中で輝き、変わることもなく、永遠に、ずっと永遠に変わることがありません。
Your Self is radiant in this holy joy, unchanged, unchanging and unchangeable, forever and forever.
とすれば、あなたはマインドの小さな片隅に、あなたのマインド自身が受け継いだ遺産を拒んで、命あるものが最後に死ぬために来なければならない苦痛の病舎にしておきたいでしょうか。
And would you deny a little corner of your mind its own inheritance, and keep it as a hospital for pain; a sickly place where living things must come at last to die?
この世界はあなたに苦痛をもたらすように見えるかもしれません。
The world may seem to cause you pain.
しかしながら、この世界は、原因のないものであるので、何かを引き起こす原因になる力はありません。
And yet the world, as causeless, has no power to cause.
ひとつの結果でしかないこの世界は、結果を引き起こすことなどできません。
As an effect, it cannot make effects.
幻想であるこの世界は、あなたが望むとおりの世界なのです。
As an illusion, it is what you wish.
あなたの無為な願望は、この世界の苦痛を表しています。
Your idle wishes represent its pains.
あなたの奇妙な願望がこの世界に邪悪な夢をもたらします。
Your strange desires bring it evil dreams.
あなたの死についての思いが、この世界を怖れで包み込み、一方において、あなたの優しく赦す中でこの世界は生気を蘇らせることになります。
Your thoughts of death envelop it in fear, while in your kind forgiveness does it live.
苦痛は不幸の思いが形をとって、あなたの神聖なマインドの中で暴れまわっているのです。
Pain is the thought of evil taking form, and working havoc in your holy mind.
苦痛は、あなたが自由でないようにするために喜んで払った身代金です。
Pain is the ransom you have gladly paid not to be free.
苦痛の中において、「神」は愛している「子」から拒絶されています。
In pain is God denied the Son He loves.
苦痛に中において、怖れが愛に勝利するように見え、時間が永遠と「天国」に取って代わるように見えます。
In pain does fear appear to triumph over love, and time replace eternity and Heaven.
そして、この世界は残酷で無情な場所となります。そこでは悲しみが支配し、すべての喜びを無残にも終わらせようと待ち構えている凶暴な苦痛の攻撃を前にして、ささやかな喜びも道を譲ることになります。
And the world becomes a cruel and a bitter place, where sorrow rules and little joys give way before the onslaught of the savage pain that waits to end all joy in misery.
あなたの武器を捨て去り、「天国」の安らぎがすべてのものを遂に静かにさせている静かな場所に、何の防御もせずにやってきてください。
Lay down your arms, and come without defense into the quiet place where Heaven's peace holds all things still at last.
危険や怖れの思いをすべて放棄してください。
Lay down all thoughts of danger and of fear.
あなたと一緒にいかなる攻撃をも、入り込ませないようにしてください。
Let no attack enter with you.
あなたが自分の喉に突きつけている残酷な価値判断の剣を横に置き、あなたの神聖性をそれによって隠そうとする破壊的な攻撃をやめることにしましょう。
Lay down the cruel sword of judgment that you hold against your throat, and put aside the withering assaults with which you seek to hide your holiness.
ここに至って、あなたには、いかなる苦痛は存在しないことを理解することになるでしょう。
Here will you understand there is no pain.
ここでは「神」の喜びはあなたに属します。
Here does the joy of God belong to you.
今日という日は、救いの力のすべてを含んでいるレッスンをあなたが実感することができる日です。
This is the day when it is given you to realize the lesson that contains all of salvation's power.
そのレッスンとは次の通りです。
It is this:
苦痛は幻想であり、喜びだけが真実であるということ。
Pain is illusion; joy, reality.
苦痛はただ眠りこけていることに過ぎず、喜びは目覚めていることであること。
Pain is but sleep; joy is awakening.
苦痛は欺瞞であり、喜びだけが真実であるということ。
Pain is deception; joy alone is truth.
このようなわけで、再び私たちは本当に選択が可能な唯一の選択をします。すなわち、私たちは幻想と真実、苦痛と喜び、地獄と「天国」のいずれかを選択するのです。
And so again we make the only choice that ever can be made; we choose between illusions and the truth, or pain and joy, or hell and Heaven.
私たちの「教師」に対する感謝の思いで私たちの心を満たしましょう。というのは、私たちには苦痛の代わりに喜び、罪の代わりに私たちの神聖性、葛藤の代わりに「神」の安らぎ、この世界の暗闇の代わりに「天国」の光を選択する自由があるのですから。
Let our gratitude unto our Teacher fill our hearts, as we are free to choose our joy instead of pain, our holiness in place of sin, the peace of God instead of conflict, and the light of Heaven for the darkness of the world.
☆Lesson 181 - 200 への序文
http://acim-workbook.blogspot.jp/2014/02/introduction-to-lessons-181-200.html
☆Lesson 190 についての翻訳者からのメッセージ
http://acim-workbook.blogspot.jp/2014/03/lesson-190_7.html
☆今日のレッスンを聴くにはこちら
https://acim.org/Lessons/lesson.html?lesson=190
