復習 Lesson 23 について
☆翻訳者より☆
「攻撃の思いと攻撃されているという思い(=
責める思いと責められているという思い)は異なったものではない」とレッスンでは繰り返し伝えています。
私たちは、「攻撃されているという思い」を心の癖として、日常生活で無意識に使っています。
仕事そのものや仕事の人間関係に対して、家族に対して、あるいは友人関係に対してでさえ・・・。
「あの人がこういったから、怒れる」(ムカつくという攻撃をして当然。攻撃されたから)
「あの人がああしたから、嫌になる・落ち込む(攻撃された)。あの人なんて死ねばいいのに(心の中で攻撃してやる)」
この奇跡コースのレッスンが伝えている真実は、こうした自我の解釈とは違います。
まず無意識の「怒りやムカつき」という「攻撃する思い」の自我がそもそもあり、それを現実に投影し、目の前の人がしたことや目の前の人のありように「攻撃される思い」というものを自我が見て、それに対して(口にするか心の中で思うかは別として)、責める(攻撃する)。
言い換えると、自我の中の無意識の怒りやムカつき(=攻撃)があり、それは映写機のフィルムのようにまず最初に自我の奥深くに存在しているため、現実のスクリーンに誰かに「怒りやムカつき」を投影し(=映し出し)、その人物にあたかも「攻撃されている」と自我の中の攻撃を投影し、その結果、その人に「怒る・ムカつく」(=攻撃する)というのを正当化しているというのが自我がしていること。
自我的にはこの自作自演の自我の幻想ドラマの実体を、到底受け入れたくない内容かもしれません。
「この出来事(のせい)で、落ち込まされる(出来事が私を攻撃している)。だから愚痴や不平不満を言う。(出来事に対して攻撃する)」
これも同じように、目の前の出来事に不平不満の原因があるのではなく、まず無意識の自我の中に不平不満という「攻撃する思い」が『先にあり』、それが映写機のフィルムとしてあり、目の前の出来事というスクリーンに不平不満を投影し、不平不満が呼び起こされる出来事を引き寄せ、出会う人に不平不満が呼び起こされる役者を演じさせ、その投影したスクリーンに対して「攻撃された」という思いを持ち、不平不満という「攻撃」をする。
極端な例えですが、攻撃するという思いと攻撃されるという思いは必ずワンセットです。
そして、「攻撃されている思い」が先にあるのではなく「攻撃する思い」が先にあります。 .
例えば、「お金が足りない」というのも、ただ淡々と事実を受け止めているのであればただ事実を認識してるにすぎませんが、そこに何らかの嘆きやムカつきや落ち込みなど心の動揺の感情があるなら、変形した「攻撃されている思い」があり、それは必ず、「お金」を無意識で憎んだり汚いものと蔑むという「攻撃する思い」が先にあり、それを現実に投影しています。
お金に対する自我の無意識の「攻撃する思い」がある限り、一生、「お金が足りない」という現実を引き寄せ、「お金が足りない」ことを「攻撃された思い」として、体験し続けることになります。
これは「人間関係」であれ、「仕事上の問題」であれ、「よいパートナーが見つからない」ことであれ、「今のパートナーが不満」ということであれ、「病気や健康上の問題」であれ、それに悩まされている(攻撃されている)思いがあるなら、必ず自我の無意識の中に、先に「攻撃する思い」が奥底にあります。
つまり、自分を悩ませていると思ってる対象そのものに悩み原因があるのではなく、自我の奥底にそれをあたかも原因だと投影する思いが『先に』あります。
変えるべきは、目の前の悩みの原因ではなく、それを創り出す原因としての自我の思い。
この自我の自作自演のドラマを奇跡のコースでは「幻想を見ていて、真実を見ていない」と表現しています。
「攻撃的な思い」というフィルムを放棄すれば、それを現実というスクリーンに投影するものがなくなってしまうために「攻撃されている思い」自体もなくなってしまい、さらに現実自体も変わります。
次のステップのゆるしのレッスンでは、この自我の幻想を具体的に取り消すことを学びます。
今日のレッスンの文章を出来ればもう一度読み返していただけたら、かつてやったこのレッスンがどれほど深いレッスンか、その深さが迫ってくるかもしれません。
また、レッスンの文章を何度も読み返し、その深さを理解し、《私は、攻撃的な思いを放棄することによって、私が見ている世界から脱出することができます。》という言葉を1日50回くらい思い出すと、実際に現実が少しずつ、けれども確実に何かが変わっていきます。
明日はまた別の復習レッスンがありますが、これも最初にした時とは違う深さを感じられるはずです。
この復習はけして無駄になりません。
「こなす」ように取り組まないで、どうか今日のレッスンから受け取り尽くせますように。
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